少子高齢化と相続

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このグラフ、死後、相続する人がおらず、国に没収された資産(言葉は悪いですが、そういうことだと思います)の推移です。産経新聞からの抜粋です。

少子高齢化。。年寄りが増えて子供が少なくなっていくということは、この数字ももっと大きくなっていくってことでもあるんでしょうか。

今日、81歳の大家さんが、”社長いるか?”って、会社に訪ねてきました。も~かれこれ15年くらいのお付き合いになる大家さんです。

所有している賃貸物件、7室中、3室が空室のため、入居者紹介してという依頼で来られておりました。

この大家さん、もともと農家の方で、途中で畑を売って離農し、帯広にアパートを持って生計を立てている方です。大きな畑を売ったので、経済的にとても余裕のある方でしょうか。

空室の部屋のリフォームを提案しましたが、もうお金かけなので、現状のままで入居者を紹介してほしいとのことでした。で、

“オーナー、もうアパート売ったらどうなんですか?”と言ってみました。

“社長、私はこれ以上現金があっても使いきれないので、売らないよ。それに、家内はアパートは売らないでほしいと言っているからね”

羨ましい限りですが、世の中にはそんな方もいるもんです。。

“遺言書も全部書いて、家内と2人の息子に、相続するものを全部書いているから、私はあと死ぬだけなんだよ”と言って、帰って行かれました。

このオーナーの財産は、国のものになることはなさそうです。。

死ぬだけなんだよという言葉に寂しさも感じましたが、80歳を超えてくるとあと何年で死ぬんだろうなぁと考えるのは当然の話でしょうか。

このオーナーのように、身内のもめごとにならないように、財産の行く末を決めておくことも、大切なことでしょうか。